台湾は外食が多い国です。朝昼晩の3食全部が外食という家庭や人も珍しくありません。女性の社会進出が当たり前で、共稼ぎとなっている少人数の家庭では外食の方が生活費をコストダウンできますし、外食産業も屋台から半屋台でイートインスペースを持つ小吃 (シャオツー) のお店、コンビニ、ファーストフード店、さらにレストランも日本食からイタリアン、フレンチ、アジア料理などバラエティーに富んでおり、選ぶのに困るほど充実しています。
![2015-05-08 08.42.41](https://tokyo81taipei886.wordpress.com/wp-content/uploads/2019/11/2015-05-08-08.42.41.jpg?w=486&h=364)
台湾に行って驚かされるのは朝食を外食にしている人たちが多いことに驚かされるでしょう。朝食を売っている屋台でテイクアウトして、オフィスで始業前に食べる人、朝の市場で買い物ついでに、半屋台のイートインスペースがある早餐店 (ザオツァンティエン) という朝食専門店で食べる人など、台湾人の様々な朝食を目にすることができます。
![2017-01-03 10.06.40](https://tokyo81taipei886.wordpress.com/wp-content/uploads/2019/11/2017-01-03-10.06.40.jpg?w=497&h=373)
台湾らしい朝食メニューとして知られているのが、お粥のほか、「油條 (ヨウティヤオ) 」「焼餅 (シャオピン) 」「蛋餅 (タンピン) 」「飯糰 (ファントアン) 」「三明治 (サンミンスウ)」でしょう。また台湾の豆乳である「豆漿 (トウジャン)」も欠かせません。
油條
小麦粉で作ったパンを棒状にして、油で揚げたもの。元々は中国の料理だったようです。日本では台湾式揚げパンと呼ばれていますが、日本の揚げパンのように甘くありません。これだけで食べる場合もありますし、焼餅に挟んで食べる場合もあります。また豆漿に浸して食べる場合もあります。
焼餅
パンを薄く伸ばして焼き、パイ生地のように仕上げたもの。これも元々は中国の料理だったようです。この焼餅に卵焼きなどの好きな具材を挟んでもらうこともできます。
焼餅油條
日本人からすると不思議な食べ方でしょう。パイ生地のように焼き上げられた焼餅で油條を挟みます。つまり揚げパンをパイ生地のようなパンで包む、パンをパンで包むということです。
蛋餅
蛋餅は甘くないクレープのようなものです。卵とクレープのような生地を焼きます。プレーンなものは卵焼きが入るものですが、具材にチーズが入るものもあります。
飯糰
日本のおにぎりは精米された白米を使います。この台湾式おにぎりの飯糰はもち米を使っています。中に入る具材も台湾独特のものが入ります。高菜の油炒めや肉鬆 (ローソー) が一般的です。肉鬆は肉でんぶのことで、味付けした肉を圧搾し、乾燥させ、繊維をほぐしたもの。台湾ではふりかけや惣菜パンの具材にも使われています。もちろんファミリーマートやセブンイレブンといったコンビニ店に行けば、日本でよく見かけるスタイルのおにぎりを買うことができます。
![2017-01-03 10.09.43](https://tokyo81taipei886.wordpress.com/wp-content/uploads/2019/11/2017-01-03-10.09.43.jpg?w=472&h=354)
三明治
![2016-05-01 10.29.30](https://tokyo81taipei886.wordpress.com/wp-content/uploads/2019/11/2016-05-01-10.29.30.jpg?w=472&h=354)
台湾式サンドイッチです。表にピーナッツクリームやバターを塗った食パンを焼いて卵焼きを挟んでもらうもの。これもおにぎりと同様でコンビニ店に行けば、日本でもよく見かける具材が入った普通のサンドイッチが売られています。
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豆漿
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豆乳です。ほんのりと甘い味付けになっています。豆漿には冷たい冰豆漿 (ビントウジャン) と温かい熱豆漿 (ルァートージャン) があります。台湾人は朝から冷たいものを身体に入れるのは良くないと考える人もいて、夏でも熱い豆漿を飲む人たちも少なくありません。また、豆漿を塩味にして、干しエビやザーサイ、ネギ、油條などの具材を入れ、酢や油を加えて、半凝固状態にして食べる「鹹豆漿 (シェントウジャン)」も人気です。
もちろん、カフェやホテル内のレストランに行けば、日本や欧米のような普通の朝食を摂ることもできます。
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